精神保健に関する情報

やる気がなくて、仕事がはかどらない




 
やる気がない、集中力がない、仕事がはかどらないと言う悩みは、万人の悩みです。疲れ気味の時は、誰でもそうなってしまいます。そんな悩みを持ったことがないという人も、まれにはいるのかも知れませんが、それは特別に幸運な人でしょう。
 ただ、やる気にならないとか、集中力がないという状態も、程度がひどいとか長く続くとかということになれば深刻です。ひどい場合は、うつ状態ということになります。注意信号と考えられる症状は、次のようなものです。

1.睡眠が充分にとれない。特に、早朝に目覚めてしまう。
2.死んだ方が楽になると考えてしまう。
3.最近便秘気味になって、口が渇く。
4.頭がお椀をかぶったように重い。最近肩こりがひどい。
5.性欲・食欲が急に減退している。
6.午前中よりも午後の方が気分がましになる。

これらの症状が、しばらく続いていてよくなっていく気配がないようなときは、精神科や心療内科の診察を受ける方がいいでしょう。

 上にあげたような症状が見られないからといって、問題がないというわけではありません。やる気がないとか仕事がはかどらないという感じは、主観的なものです。ですから、「この程度は誰でもある」ことなのか、それとも特にひどい状態なのか判断が付きにくく、治療を受ける方がいいかどうか迷います。受診するべきかどうかの判断の目安は、・・・

1.休息を充分にとっているのに良い方に向かわない。
2.身近な人も心配している。
3.仕事に行けない日が何度もある。
4.休日は一日中横になっている。
5.自分なりの努力が空回りしているように感じる。

などです。大阪精神神経科診療所協会が、簡単なチェックテストをインターネットの上で提供していますから、その結果参考にするのも良いかも知れません。(チェックテストへはここをクリック
 うつ状態を呈する病気は、ひとつではありません。個々の病気についての説明は、今後このページに随時掲載して行く予定です。

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